歯並びが気になる人はいますか?
受け口や出っ歯、前歯がデコボコしているなど、歯並びや嚙み合わせが悪く食べ物をしっかりと噛むことができません。
そうすると、虫歯や歯周病などになりやすくなったり、顎関節(がくかんせつ)に負担がかかり顎(あご)の変形にまで悪影響を与える場合もあります。
人前で笑顔になることができずコンプレックスを持つことになります。
そうならない為に、歯列矯正があります。
しかし、この歯列矯正はやめたほうがいいと知ってますか。
歯並びがキレイだと笑顔が一段と素敵に見え、コンプレックスが解消でき、健康で美しい歯になることで、たくさんのメリットがあります。
自分に自信がつき、健康で美しい歯を手に入れることができるのに、どうして歯列矯正はやめたほうがいいと言われるのでしょうか。
歯列矯正はやめたほうがいいと思わない為に、徹底検証します。
歯列矯正はやめたほうがいい理由
歯列矯正とは、「不正咬合(ふせいこうごう)」を治すことを目的としています。
「不正咬合」とは、噛み合わせや歯並びが悪いことを言います。
噛み合わせや歯並びが悪いと、健康面などでトラブルを引き起こす可能性があります。
例えば…
- 虫歯や歯周病や口臭の原因になりやすい
- 発音がうまくできない
- 食べ物をしっかり噛めない
- 顎関節症になりやすい
このように日常生活に影響が出る恐れがあります。
トラブルを引き起こさない為にも、歯列矯正はやったほうがいいと思いますが、その一方でやめたほうがいいという声もあります。
やめたほうがいいと思う一番の理由は料金が高いことではないでしょうか?
保険が効かないためすべて自由診療(自費)になります。
歯列矯正の相場は、約10~150万円と言われています。
その他に、初診相談料や歯列矯正を始める前の精密検査、歯列矯正を始めてからの処置料などが別途かかります。
一括で支払うことを考えると高額ですが、病院によっては分割で支払うこともできるので、相談してみるといいと思います。
実は、歯列矯正は医療費控除の対象になることを知っていますか?
ええ!そうなの⁉
知らなかったわ…。
噛み合わせを治すための治療として行った場合は、医療費控除の対象になります。
医療費控除を受けるには、確定申告が必要になります。
明細書だけでいいの?
確定申告書と源泉徴収票と場合によっては診断書が必要だよ。
診断書の添付は必須ではありませんが、税務署の担当者が判断して提出を求められることがあります。
提出前に確認してみるといいですね。
詳しくは国税庁のホームページで確認できます。
歯列矯正は高額ですが、先生の診断によって医療費控除を受けることができます。
やめたほうがいいと思わずに、あなたの体のために美しい歯を手に入れてみませんか?
歯列矯正はやめたほうがいいのは大人になって後悔するから⁉
歯列矯正は小学生から始めるイメージを持つかもしれませんが、大人になってからも歯列矯正できます。
大人になってから始めると、効果あるのかな?と心配になるかもしれません。
しかし、子供の頃と比べると、歯列矯正の時間はかかりますが、大人になってからも十分間に合うこと忘れないでください。
どうして、大人になってから歯列矯正を始めると、やめたほうがいいと後悔の声があるのでしょうか??
大人になって歯列矯正はやめたほうがいい主なデメリットとは…
- 治療中の見た目が気になる
- 治療中の違和感や痛み
- 抜歯する可能性がある
- 歯周病や虫歯になりやすい
- 治療に伴い、歯根の先端が短くなることがある
上記の5つ挙げられます。
それでは1つずつ詳しく見ていきましょう。
デメリット1見た目が気になる
歯列矯正は大人の場合、1度始めると2~3年かかると言われています。
大きなイベント前に歯並びをキレイにしておきたい!っと思ったあなたは、逆算して始める時期を決めなければなりません。
そうしないと、治療が終わっていない状態になるからです。
デメリット2違和感や痛みを伴う
これは子供の歯と違って大人の歯はすでに位置が固まっています。
この状態から歯を動かすので、治療し初めの頃は痛みを感じることが多いみたいです。
ですが、治療が進むにあたり徐々に痛みは治まりますので、鎮痛剤を服用するなどして対処しましょう。
デメリット3抜歯する可能性がある
大人の歯列矯正では、歯を並べる際のスペースが必要になります。
スペースが足りない場合は抜歯してスペースの確保をしなければなりません。
歯を並べるスペースが確保できない(抜歯せずに治療を行う)場合、無理やり歯を動かさなければなりません。
そうなると前歯が押し出され出っ歯になってしまうことがあるみたいです。
デメリット4歯周病や虫歯になりやすい
矯正器具がついてると隙間に汚れが溜まり、歯磨きがしにくい場所ができるのでそこから歯周病や虫歯になりやすくなります。
毎食後は必ず歯磨きをする、矯正器具の汚れが溜まりやすい場所を念入りに歯磨きするなど徹底しましょう。
デメリット5歯根の先端が短くなることがある
矯正の力が歯に加わることで、歯根の先端が短くなることがあります。
これは少なからず誰もが起こりえる可能性があります。
歯根の先端が短くなったからといって、歯がグラグラすることではありません。
もし歯根の先端が短くなっても、口腔ケアを念入りにすれば歯周病になって歯が抜け落ちることを防ぐことができます。
なので、過剰に心配する必要はありません。
上記5つのデメリットの他にも「歯並びが悪くなった」、「顎関節症になった」、「前歯が出っ歯になった」という声もあります。
不正咬合や顎の形など人それぞれ違いがあるので、あなたのあった歯列矯正を行うことでデメリットを防ぐことができます。
歯列矯正はやめたほうがいいと思う原因として、治療方針の説明不足もあるようです。
そのため、メリットデメリットを説明してくれる矯正歯科を選ぶことも大切です。
歯列矯正やめたほうがいいのは子供の頃でも同じ?
子供の頃に歯列矯正はやめたほうがいいのでしょうか?
答えは…NOです!
子供の歯列矯正は永久歯が生えそろう前から始めるのがベストです!
上記で大人の歯列矯正の場合、デメリットとして抜歯する可能性があるとお話しました。
しかし子供の歯列矯正の場合、歯を抜かずに歯列矯正ができます。
それは、生え代わりの時期限定治療になるので、子供のころに歯列矯正しておくことがおすすめです。
あなたの子供で歯並びが気になる場合は1度、矯正を行ってる歯科医院に相談してみるといいと思います。
私の娘は小学2年生の時に相談して、4年生になってから歯列矯正を始める準備をしました。
娘の歯は上前歯が内側に向いているので、前歯だけ矯正すればいいと思っていました。
しかし、調べてみると奥歯の噛み合わせが悪く上顎が前に出ている、いわゆる「出っ歯」だと分かりました。
正面からの見た目は分かりずらいですが、横から見たときに歯並びが悪いのが分かります。
子供が将来気にして、歯がコンプレックスになり人前で笑うことに抵抗を持たないために、本人の気持ちも確認し、歯列矯正を始めました。
長期間になるので途中で投げ出さないために、最終的に「やる」「やらない」の答えを本人に決めてもらいました。
子供の歯列矯正は大きく分けて、1期治療と2期治療の2回あります。
1期治療の混合歯列期と2期治療の永久歯列期です。
ではそれぞれ詳しく見ていきたいと思います。
1期治療
1期治療とは混合歯列期と言われ、乳歯から永久歯に生え変わる時期に行います。
この時期に始めるのがベストだと言われています。
その理由は、顎の骨が成長している時期に始めることで、永久歯が生えてくるスペースを作ることができるからです。
器具としてヘッドギアやマウスピースを使用します。
特にヘッドギアを使って骨を正しい位置に戻すことができるのは第1期治療だけになります。
永久歯が生えてくるスペースを確保できれば、永久歯を抜かずに矯正を進められる可能性がありますので、1期治療から始めるメリットになります。
費用はおよそ30万前後になります。
ヘッドギアは1日10時間装置し、期間は2年から4年かかります。
これを守らないと、永久歯が生えてくるスペースの確保が難しくなるので、なかなか歯列矯正が進まず、やめたほうがいいと思うのかもしれません。
ですので、就寝時やテレビ見ている時など、食事以外の時間に装着します。
1日のトータルで10時間装置することが大切です。
反対に、学校へ行っているときは外すことができるので、周りから歯列矯正しているとは気づきません。
軽い不正咬合の場合、1期治療で終わる子供もいます。
しかし永久歯にすべて変わるまでの間、経過観察を続けて本格的に2期治療を開始する子供もいます。
1人1人の状況が違いますので、あなたの子供に合った歯列矯正が大切です。
2期治療
2期治療とは永久歯列期と言われ、永久歯が生え揃った後に行います。
いわゆる「大人の矯正」になります。
1期治療で顎の骨格が改善されていると、2期治療へスムーズに移行できます。
その場合短期間で終了できたり、子供への負担が少なく効果的に行うことができます。
また、1期治療時期が過ぎてしまい治療が行えなった場合、永久歯を正しい位置に戻し、噛み合わせや歯並びの改善目指す治療になります。
ですので、1期治療から2期治療を行った期間より、2期治療から治療を始めたほうが、期間が長くなり、負担が大きくなります。
ポイント
1期治療が終わっていると、2期治療へ移った時、費用が調整されトータル費用が安くなる場合があります。
しかし2期治療から始める場合とは費用が異なります。
子供への負担と費用を考えると、1期治療から始められるといいですね。
子供の歯列矯正は大人の歯列矯正と同様、自由診療(自費)になります。
医療費控除は対象になる?
なります!
子供の歯列矯正は、歯や顎の発達改善の治療行為と認められているので、基本的に医療費控除の対象になります。
また、医師の診断書が必要になる場合がありますので、管轄の税務署に確認しておきましょう。
子供の歯列矯正は6歳頃から1期治療がでますが、年齢が低い子供には逆にストレスになってしまうこともあります。
それは矯正装置の必要性をちゃんと理解できず、長時間・長期間に渡るため途中で嫌になりやめてしまうことがあるからです。
そうなると、親にとっては高いお金を払って矯正したのに、思うように矯正できなかったと後悔します。
その結果やめたほうがいいと思ってしまうのかもしれません。
そうならないためにも、年齢が低い子供には矯正治療は楽しいものと思う環境づくりが必要になります。
綺麗に永久歯が生えてくるよう土台を整えておくことは、歯の健康のためにとても大切なことです。
歯列矯正やめたほうがいいと思うのは元に戻るから⁉
歯列矯正をしたけど、元に戻ってしまった…という声もあります。
そうなると、お金をかけて歯列矯正したのに戻ってしまったら、やめたほうがいいと思いますよね。
そんなことはありません。
歯列矯正治療が終わったあと、「リテーナー」という保定装置をつけることで、元に戻るのを防ぐことができます。
元に戻ることなく美し歯を手に入れられたら、やめたほうがいいとは思わないですよね。
矯正器具をはずしたら、終了と思うかもしれませんが、その後が大事になります。
歯列矯正治療が終わった半年から1年間は、元の位置に歯が戻りやすくなるため、元に戻るのを阻止しなければなりません。
それを「保定期間」と言います。
でないと、せっかく長期間かけて歯を動かし、歯並びが整ったのに元に戻ってしまうからです。
元に戻るのを防ぐためにも、保定期間中のリテーナーをつけ忘れないようにしましょう。
保定期間は一般的に、歯列矯正をした期間と同じ年数かかると思ってください。
でも個人差がありますので、医師の診断に従いましょう。
歯列矯正をしたのに戻るならやめたほうがいいと思わないよう、リテーナーを必ずつけ元に戻るのを防ぎ、美しい歯を定着させましょう。
まとめ
- 歯列矯正は自由診療(自費)で高額だが、医療費控除受けられる場合がある
- 大人から始めても十分間に合う
- 大人の歯列矯正は抜歯する可能性がある
- 矯正器具がついてると歯周病や虫歯になりやすくなる
- 子供の歯列矯正を始めるのは永久歯が生え揃う前がベストである
- 年齢が低い子供には矯正治療は楽しいと思う環境づくりが必要である
- 治療方針、メリット、デメリットなどちゃんと説明してくれる矯正歯科を選ぶ
- 矯正器具が取れたら終わりではなく、その後のリテーナーが大事である
大人になってから歯列矯正しても遅いからやめたほうがいいと思ってたあなた。
大人から始めても十分に間に合いますので、気になる方は1度矯正歯科に相談することをおすすめします。
1度歯列矯正を始めると、長期間になりますので根気よくしかっりと矯正を続けましょう。
大人も子供も矯正治療が終わった後は、元の位置に歯が戻りやすいため、それを阻止するためリテーナーという保定装置をつけます。
この保定期間がとても大事になります。
せっかく時間とお金をかけて、美しい歯を手に入れても元に戻ってしまっては、やめたほうがいいと後悔すると思います。
歯列矯正はやめたほうがいいと後悔しないよう、矯正器具が外れても、リテーナーを忘れないようにしましょう。
美しい歯並びで輝く笑顔とよく噛める食生活を送るために、歯列矯正を考えてみてはいかかですか?
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