皆さん、覚えていますか?
生きた化石と呼ばれ、教材の付録にもなったことがある、小さい生物。
あの懐かしいシーモンキーが、再びブームになっているようです。
改めて見ると「こんなに小さかったのか…」と思ってしまうくらい小さくてかわいいですよね。
でも、こんなに小さい生き物、いったいどのくらいの寿命なのでしょうか。
当時の記録をたどっても、育てた記憶はあやふやで、寿命のことも思い出せません。
そんなシーモンキーが、かわいらしいキットになって販売されているのはご存じでしたか?
なんだか子供の頃を思い出して、ワクワクしてしまいますよね。
今度は、自分だけではなく、子供と一緒に育ててみるのも良いですよね。
今回は、そんな懐かしいシーモンキーについて、育て方や寿命などを調べてまとめてみました。
シーモンキーの寿命とハピネットの飼育キットをご紹介

シーモンキーの正式名称はアルテミア(ブラインシュリンプ)と言います。
アルテミアは、数億年前から変化していないということで「生きた化石」とも言われています。
このアルテミアを愛玩用、観賞用に品種改良されたものが「シーモンキー」となります。
初めて品種改良をされたのが1957年のことで、その時は「インスタントライフ」という名前だったそうです。
シーモンキーと名付けられたのは1962年だそうで、結構古くから販売されていたことがわかります。
日本では昭和40年代にブームになったので、懐かしく思う人も多いのではないでしょうか。
今は「ハピネット」という会社から発売されており、Amazonや楽天などでも手軽に購入できるようになっています。
ハピネットで発売されているシーモンキーは、「海の動物園!シーモンキーズ」という商品名で、1848円で購入できます。
このハピネットのシーモンキーですが、インスタントラーメンを作るような感覚で、簡単に孵化(ふか)させることができるのです。
このキットには、パックが3つ入っています。
容器に水を入れたら、まずは1つ目と書かれているパックの中身を入れ、軽く混ぜて1日~2日放置します。
これは、水道水を中和させるためのパックらしいです。
次に、シーモンキーの卵が入っている2つ目のパックを入れてかき混ぜます。
そして、待つこと数時間。
小さいぷつぷつから、たくさんのシーモンキーが産まれてくるとのこと。
こんなに簡単にシーモンキーが孵化してしまうなんて、びっくりしてしまいますよね。
3つ目のパックは餌なので、その後の育成のときに使います。
これだけ手軽に孵化するとなると、気になるのはシーモンキーの寿命です。
ハピネットの商品ページの説明には、寿命は3ヶ月~4ヵ月ほどと書かれてありました。
やはり、少し短い寿命なんですね。
ですが、気になることも書いてあります。
ハピネットの商品説明のところには「交配して子供も生まれます」との記載が。
しかも、キットに入っている卵のパックには、数十匹産まれるほどたくさんの卵が入っているらしいです。
となると、1匹の寿命が短くても、じょうずに育てれば、交配させて世代交代させていくことも可能だということですよね。
育て方次第では、ずっと飼育を楽しめるということですよね。
そのようにシーモンキーを育てていくために、何かコツみたいなものはあるのでしょうか。
ガチャガチャでも発見!
ガチャガチャでも、育成キットがあるのをご存じでしたか?
私は知らなかったのですが、このカプセル、以前からからあったみたいですね。
あの小さいカプセルに、飼育キットがきちんと全部詰まっているのです。
こちらは「シーモンキー」ではなく、品種改良前の「アルテミア」として飼育キットになっています。
ですが、元は同じ生き物なので、飼育方法はほとんどシーモンキーと一緒です。
飼育キットがガチャガチャにまでなっていたとは、驚きですね。
懐かしのシーモンキー
シーモンキーの名前を聞くと、私はどうしても「学研の付録」を思い浮かべてしまいます。
子供ながらに「生きた化石とはどんな生き物なんだろう?」と興味をそそられましたからね。
そんなシーモンキーですが、日本で初めて発売されたのは1971年のことです。
テンヨーと言う玩具メーカーが輸入し、通信販売としてシーモンキーを販売していました。
その後、学研の付録にもなりましたが、しばらくブームは沈静化。
時が経って、2016年に宝島社からも、シーモンキーのキットが売り出されています。
ですが、現在ハピネットで販売されている飼育キットの発売が、再ブームのきっかけを作ったようですね。
シーモンキーの寿命を延ばすシー藻と育て方は?

シーモンキーの寿命を延ばす方法や育て方のコツを調べていたら、面白いアイテムがあるのを見つけました。
「シー藻」というものがあるのですが、これがとっても便利なのです。
シー藻とは、独自ノウハウで養殖したシーモンキー用の藻のことです。
シーモンキーは孵化は簡単ですが、育て方となると少し難しい生き物みたいですね。
このシー藻というのは、水槽に入れると植物性プランクトンが発生します。
そして、その発生した植物性プランクトンを、餌として食べるらしいです。
それから、シー藻から酸素がでるので、水中で酸欠が起こらず、水が腐りません。
シーモンキーの育成環境を、大幅に手助けしてくれる藻になっています。
購入方法ですが、「シー藻」で検索すると簡単にヒットします。
そこから購入するか、メルカリにも出品されているので、そちらで購入するかになるみたいです。
Twitterにもよく投稿されているようですので、そちらを検索する方法もあります。
育成にコツが必要なシーモンキーですが、実は、孵化したあとより、卵のほうが圧倒的に寿命が長いって知っていました?
なんと、耐久卵と呼ばれる卵は、非常に厳しい環境でも10年以上生き抜いてしまうらしいです。
シーモンキーは、水がなくなり乾燥するなどして、生息していた場所の環境が厳しくなると「耐久卵」という卵を産むようになります。
この「耐久卵」が桁違いに寿命が長いのです。
「トレハロース」という、完全に乾燥しない物質を含んだ卵を産むのです。
そうして、もしも成体が死に絶えたとしても、卵だけは生きながらえるようになっているのです。
とても不思議な能力ですよね。
「トレハロース」というのは、現在では食品などの保湿成分に利用されている物質です。
卵の寿命が10年以上だなんて、小さいけれど凄い生き物ですね。
その他に寿命を延ばすコツは?
先ほど、シーモンキーの寿命を延ばすためにシー藻が良いと話しましたが、そのほかにも何かコツはないでしょうか。
そもそも、成体になっても飼育キットのままでのびのび育つのでしょうか。
育成キットから別の水槽に移して育成したい場合は、どのような注意が必要なのか調べてみました。
水槽に移し替えて育成する場合、まずは水槽に入れる人工海水を作ります。
本物の海水ですといろいろなプランクトンが混入しているため、必ず人工海水で飼育してください。
人工海水の素を購入したら、規定通りに正確な割合で溶かして、人工海水を作ります。
用意しておいた水槽に人工海水を入れ、これでお水の用意は出来上がりです。
次に、温度管理にも注意してあげましょう。
シーモンキーの育て方に適した温度は、25℃~28℃くらいだそうです。
夏場なら、そのままでもちょうど良さそうですね。
ただ、室内でエアコンをかけている場合は、水温も下がってしまうため注意が必要です。
最低でも20℃以上は必要なため、冷房が効いてる部屋や冬場などは、ヒーターなどで調整してあげましょう。
それから、成体になって卵を産んだら、新たに孵化した赤ちゃんシーモンキーとは一緒に入れておかない方が良いらしいです。
親世代のシーモンキーと一緒に入れていくと、育たない場合が多いです。
世代を途切れさせないで飼育したい場合は、面倒でもそのたびに別の容器に移し替えてください。
シーモンキーは小さいので移し替えですくう時が大変ですが、ペットボトルの蓋やミニゼリーの容器などを使うと、すくいやすいですよ。
シーモンキーの寿命を最後まで観てみた!!

とても不思議でかわいいシーモンキー。
ちょっと飼育してみたい気持ちが出てきました。
ですが、我が家には飼育しても喜んでくれそうな小さい子供がいないので、ここは動画を観て飼育したつもりに。
シーモンキーの飼育を最後まで観察した動画があったので、そちらを観て満足することにしました。

シーモンキーの最後ってどうなるんだろう…
動画に使われているのは、ハピネットの飼育キットです。
手順通りに水を用意し、卵のパックを投入しています。
数時間ほどで、ぷつぷつしたものがたくさん見えてきました。
なんと、このとき孵化したシーモンキーは50匹ほど。
たくさん孵化していましたね。

シーモンキーの赤ちゃん、小さくてかわいい!!
10日ほど経過してから、後から入れる餌のパックを投入しています。
卵のパックに餌も少し入っているとのことなどで、餌のパックである3つ目のパックは、この時点で入れた方が良いみたいです。
それからは、10日おきに、餌を付属のスプーンで1杯入れていきます。
スプーンの大きさは、耳かきくらいの大きさでした。
シーモンキーが小さいから、餌のスプーンもとても小さいです。
14日目の観察動画で、明らかに個体数が減っているのがわかります。
およそ、半分くらいの数に減ってしまっているようです。
これは、もしかしたら共食いしているのでしょうか。
その辺りは、ハッキリとわかりませんでした。
この時のシーモンキーの体長は、1㎝くらいです。
18日目の観察では、シーモンキーが残り10匹になってしまいました。
50匹も孵化したというのに、寿命をまっとうできないシーモンキーがあまりにも多いですね。

かなり少なくなっちゃった…
30日目の観察では、すっかり成体になったシーモンキーが観られます。
体長は2㎝ほどに成長しています。
34日目の観測で、2組のつがいが確認できました。
ずっと寄り添って泳ぐ姿が、とてもかわいらしいです。
飼育がうまくいけば、このつがいがたくさん卵を産んでくれるでしょう。
この動画を撮っている人も、とても楽しみにしているようでした。
41日目の観察で、つがいが産んだ卵が確認できたそうです。
ですが、残念ながらすぐに死んでしまったらしく、この時の動画はそのあとのようでした。
67日目の観察で、とうとう最後の1匹となってしまいました。

一匹だけになっちゃった…かわいそう…
寿命は3ヶ月~4ヵ月と言われているのに、少し早いですね。
水槽の水も汚れてきたせいか、泳ぎにもあまり元気がありません。
87日目に最後の1匹が寿命を迎えたところで、この観察動画は終わりました。
最初はあっけなく孵化したけれど、寿命まで育てるのは難しそうですね。
ですが、動画を通してひと通り最後まで観察できたので、シーモンキーのことが身近に思えるようになりました。
やはり無理がある育成キットの容器
先ほどの観察動画は、最後まで育成キットで飼育したものでした。
やはり、親世代と孵化した赤ちゃんシーモンキーが一緒でしたので、両方が寿命まで育たない結果になっていましたね。
それから、一度に50匹も孵化したので、成体になるにつれて、育成キットの容器ではかなり狭いようでしたね。
育成キットは、手軽に孵化する場面を観るのにはとても良いと思います。
ですが、育成キットですと温度の管理を安定させるのも難しいですよね。
シーモンキーの飼育を長年やっている人の話では、温度管理が一番重要だと言います。
育成キットは、手軽さというメリットがある分、最低限のものだけしか揃ってはいません。
足りない部分は、用途に応じて用意するようにしましょう。
まとめ

- 人気の育成キットでシーモンキーの飼育を楽しもう
- 育成キットの手順はとても簡単
- 寿命まで育成するためには飼育のコツを知ろう
- 長期育成には適した環境が必要
- コツさえつかめれば寿命も延び、交配させて長く楽しむことも
今回は、今再び人気のシーモンキーについて、育て方や寿命について調べてみました。
キットの卵が、耐性卵という寿命が10年以上もある卵だということも知ることができました。
現在発売されている飼育キットは、容器もかなりオシャレになって昔のシーモンキーのイメージを一新してくれています。
不思議で小さくてかわいいシーモンキー。
あなたも、もう一度子供の頃に戻って、シーモンキーで癒されてみてはいかがですか?
コメント