のしの長さが足りない!どうする?対処法やのしのマナー解説します | 豆ちし記

のしの長さが足りない!どうする?対処法やのしのマナー解説します

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大切な方への贈り物には、のし紙をつけることが多いもの。

そんなとき、

のしの長さが足りない!

こんな時どうしますか?

大きい贈り物を包装するとき、用意したのし紙の長さが足りないということは、実は少なくありません。

市販されているのし紙のサイズは限られています。

その上、一般的なプリンターに入るサイズのB4サイズが近所で手軽に手に入るのしの最大サイズだったりするからです。

この記事では、のし紙の長さが足りなかった時の対処法や、のしのマナー、注意点を解説します。

大切な方への贈り物を喜んで受け取っていただくために、ぜひ最後までご覧ください。

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のしの長さが足りない!対処法3つ

のし紙の長さが足りない場合、対処法はこのようになっています。

  • 大きなサイズを切って使う
  • 置きのしを使う
  • 短冊のしを使う

まず、基本的なのし紙の使い方と、のしの長さが足りない場合の3つの方法を解説します。

基本的なのし紙の使い方

基本的なのし紙の使い方を説明します。のし紙は、水引の結び目を贈り物の箱中央にくるように貼ります。

その時ののし紙は、縦の長さは贈り物の箱の上下が少し見えるくらい、横の長さは一周し、箱の裏で閉じるように貼り合わせます。

箱の裏でのし紙が重なるように貼り合わせる場合注意が必要です。

慶事用のし紙は右側が上になるように、弔事用かけ紙は左側が上になるように貼り合わせます。

裏でのし紙の両端が届かない、長さが足りないという場合は、届くところまでのし紙をまわして貼ります。

もし、箱表面の横幅のほうがのし紙の横幅より長かった場合、贈り物の左右が見えるようになり不格好になってしまいます。

この場合は、のし紙の長さが足りないので、3つの対処法を使う必要があります。

対処法を説明していきます。

対処法1大きなサイズを切って使う

市販されているのし紙にはこれらの種類があり、大きさはこのようになっています。

  • 切手判(267 mm×195mm)
  • 半紙判(303mm×225mm)
  • 美濃判(388mm×267mm)
  • 反物判(448mm×327mm)
  • 大反物判(540mm×388mm)
  • A5サイズ(148mm×210mm)
  • B5サイズ(182mm×257mm)
  • A4サイズ(210mm×297mm)
  • B4サイズ(257mm×364mm)

この中から、贈り物の横幅よりも大きいサイズを選び、上下をカットして使用する方法になります。

のし紙を切る際は注意点があります。

それは、切断する上下部分が水引と完全に並行になるよう、上部と下部を同じ幅になるように切ることです。

少しでも歪んでいるとよく目立ちます。同じ幅でまっすぐに切るようにしてください。

また、上下を切ることで水引やのしのプリントの配置バランスがくずれます。見た目が悪くならないようにも注意が必要です。

対処法2置きのしを使う

置きのしとは、和紙に水引を結んだのしを贈り物中央に置くのしの事です。

結納品や結納返しなどの時に使われ、大きな贈り物でものしを使うことができます。

対処法3短冊のしを使う

短冊のしにすると、贈り物の横幅を気にせず貼ることができます。そのため、のしの長さが足りない時には短冊のしが便利です。

短冊のしは略式のしになります。ですが、一般的な贈答用としては失礼には当たりませんので安心してください。

短冊のしは、基本的に右上に貼ります。

張りつける際は、贈り物の表になるので、見た目よくきれいに貼りましょう。上下に小さくカットした両面テープ使って貼りつけるのがいいですね。

のりで短冊のしをつける場合は、のりの水分で紙が伸び、しわにならないように注意が必要です。のりはおすすめしません。

弔事用では贈り物の左上に貼るのが正しいとされていますが、関東などでは弔事用でも右上に貼る地域があり、右上に貼っても間違いにはなりません。

北海道では独自のルールがあり、短冊のしは中央右側に貼ります。慶事用、弔事用の区別なく中央右側に貼るようになっています。

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のしの長さ以外の注意点

そもそも、のしっていったい何なのでしょう。のしの長さ以外の注意点はあるのでしょうか。長さも大切ですが、のし本来の意味もしりたいですよね。

贈る相手に喜んでもらえるよう、のし紙の由来や注意点を説明します。

のしの歴史

のしとは、「のしあわび」の略で、アワビを薄く長くはぎ、引き伸ばして乾かしたものがルーツです。

昔からアワビは貴重だったため、神事のお供え物としてきました。日本書紀にも伊勢神宮に奉納されるのしあわびが記されています。

その後、のしあわびは長い歴史の中で、儀礼に欠かせない必需品となっていきました。

江戸時代末期になると民衆の間でものしをつける習慣が根付き、高価なアワビの代わりに折のしが登場するようになりました。

そう、のしとはフォーマルな贈り物に添えられる飾りの事なのです。厳密にいうと、のし紙自体がのしなのではなく右上の飾りのみを「のし」といいます。

のしはのしあわびに由来するため、現代でも注意点があります。実際にあわびが使われていなくても、鮮魚や果物などの生ものをお贈りする場合はのしをつかいません。

内のしと外のし

のし紙には、2種類のかけ方があるのが注意点です。内のしと、外のしという方法です。外のし内のしで必要な長さは変わりません。

内のしは、贈り物の箱に直接のし紙をかけ、その後のし紙を覆うように包装紙をかける方法です。

外のしは、贈り物の箱に包装紙をかけた後、包装紙の上から外側にのし紙をかける方法です。

2種類のし紙のかけ方には、どちらにするべきという厳密な決まりはありません。

一般的には、関西では内のしが多く使われ、、関東では外のしが多いという傾向があります。

贈り先によって、内のしや外のし等かけ方を変えるのがよいでしょう。

多くのお祝いが同時に届く方に贈り物をする場合や、贈り物を並べて披露される可能性があるときは、贈り主がわかりやすい外のしがいいですね。

また、手渡しする際も内容のわかりやすい外のしがいいでしょう。

宅配などで物を送る場合は、外のしにすると汚れる可能性があり、さらにその上から包むとなると過剰包装になってしまいます。

宅配の伝票が付いているので誰から来たのかわかりますし、内のしにする方が良いですね。

また、控えめに見えるので、内祝いなどは内のしの方が好まれます。

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のしの長さやマナーを知ろう

長さを合わせたのし紙をつけた贈り物はフォーマルな場面で必要です。のし紙には長さ以外に

種類やマナーがあります。

贈る相手に喜んでもらえるよう、長さ以外にものし紙のマナーをマスターしていきましょう。

のしのマナー

贈り物にのし紙が絶対必要というわけではありません。

ですが日本の伝統的な包装方法として定着していますので、目上の方やフォーマルな場面ではのし紙をつけたほうがいいといえるでしょう。

また、のし紙をつけることで、ひと目で贈り物の内容や贈り主がわかります。贈り先への気遣いとなるのでいいですね。

ご説明したとおり、のしとは「のしあわび」を由来とするのし紙に印刷されている右上の飾りの事を指すので、鮮魚や果物などの生ものをお贈りする場合は必要ありません。

また、のしあわびは末永く続くお祝いごとに適した飾りですので、弔事の場合は水引だけが印刷された「かけ紙」をつかいます。

のしの種類や色

のし紙には水引の違いで紅白蝶結び、紅白結び切り、黒白結び切り、黄白結び切りの4種類があります。それぞれの使い分けは以下のようになっています。

紅白蝶結び

紅白の水引が蝶結びで結ばれたのし紙です。水引の結び目が何度も結びなおせる形なので、何度繰り返してもいいお祝いに用いられます。

お祝い、出産、お中元やお歳暮など幅広い用途で使用されています。

紅白結び切り

紅白の水引が堅結びで結ばれたのし紙です。水引の結び目が簡単にほどけないことから、一度きりであってほしいお祝いで用いられます。

結婚のお祝いや結婚の内祝いなど、また退院祝いや退院の内祝いに使用されます。

黒白結び切り

黒白の水引が堅結びで結ばれたかけ紙です。のしはありません。告別式前後のお供えや、法要のご供物、法事のお返しなどに使われます。

黄白結び切り

黄白の水引が堅結びで結ばれたかけ紙です。お供えや、法要のご供物、法事のお返しなどに使われます。主に法事、お盆のお供えやご供物に用いられます。

弔事用のかけ紙は、地域による風習の違いがありますので注意が必要です。

全国的に通夜、葬儀では黒白の水引が用いられます。関西地方では、四十九日法要から黄白の水引を用いる一方、関東地方では三回忌以降でないと用いません。

葬儀に関係するこれらの地域ごとの風習は間違えると失礼になりますので、葬儀社などに確認しておくとよいでしょう。

紐の本数

のし紙の水引の本数は3本・5本・7本・10本などがあります。一般的には5本が基本です。

5本を基本とするというのは、中国古代「五行説」が由来とされていて、「自然や人間などの万物は5つの元素から成り立っている」という考えが元となっています。

また、水引を結ぶ時の本数は「奇数」がよいといわれています。

これは中国の「偶数は陰、奇数は陽」という陰陽の考え方がもとになっています。また、「割り切れない数であるから」などともいわれます。

10本は奇数ではありませんが用いられる理由は、5本×2という考え方から、より豪華に飾りつけるという意味で使われます。

のしの表書き

表書きとは、のし紙の上の段に書く、贈り物の目的を表す記載のことです。

入学や、成人、出産などの一般的な祝い事であれば「御祝」と書きます。「御入学祝」や「祝成人」など具体的に記載することもできます。

何度あってもいいお祝いなので、水引は紅白蝶結びを使います。

お祝いのお返しでは、「内祝」や「粗品」と書き、水引は紅白蝶結びです。出産のお返しでは、名入れは赤ちゃんの名前を入れます。

結婚の祝いでは「御結婚御祝」や「寿」などを記載します。お祝いであっても一度きりで良いものなので、紅白結び切りの水引を使います。

結婚のお返しでは、「内祝」や「寿」と記載し、一度きりで良いお祝いの紅白結び切りの水引のしです。

長寿のお祝いでは、「福寿」、「祝還暦」(60歳)、「祝古希」(70歳)、「祝喜寿」(77歳)などと記載します。紅白蝶結びのしを使います。

快気祝いでは、「祝 御退院」や「祝御全快」です。二度とこないほうがいいお祝いなので、紅白結び切りののしを使います。

快気祝いのお返しでは、「快気内祝」などと書き、こちらも二度とないほうがいいお祝いなので、紅白結び切りのしを使用します。

一般的な贈答品であれば、紅白結び切りのしを使用します。

表書きは、年始では「御年賀」、中元では「御中元」、歳暮では「御歳暮」、暑中見舞いでは「暑中御見舞」、寒中見舞いでは「寒中御見舞」などです。

神事で奉納する場合は、金品をささげる場合「奉納」、お酒をささげる場合は「奉献」を用います。

神前でお祓いを受けたお札、またはお祓い料としては、「御玉串料」です。

その年の最初の米を供えるという意味で、お宮参り、結婚式などの慶事のお礼には「御初穂料」を書きます。

お通夜や葬儀、法事の際の表書きは、宗派などで違いがあり注意が必要です。

一般的にはお通夜、葬儀の際は「御供」、「御供物」、「御霊前」と書きます。法事の際は「御供」、「御供物」、「御仏前」です。

仏教でも浄土真宗の場合は、お通夜や葬儀の時から「御霊前」を使わず「御仏前」と書きます。

キリスト教の場合は、「お花料」や「御花料」などの表書きを使用します。

のしの名入れ

名入れとは、のし紙の水引の下に名前を書くことです。この部分に書くのは贈り主の名前です。

職場などで複数人書く場合は、年齢や職位が上の方を右から順に書きます。

夫婦などで連名する場合は、男性が右・女性は左で書きます。

特に順位が無いグループの場合は、五十音順です。関係者が多く全員を書くことができない時は「◯◯一同」や「有志一同」などまとめて書きます。

出産祝いのお返しの場合は、名入れの欄に子供の名前を書きます。この場合苗字は入れず、名前のみの場合が多いです。ふりがなもつけるといいですね。

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まとめ

  • のしの長さが足りない時は大きなのし紙を切る
  • のしの長さが足りない時は置きのしを使う
  • のしの長さが足りない時は短冊のしをつかう
  • のしには様々な種類がある
  • のしの表書きも種類が多い

のしの長さが足りない時は、3つの対処法があります。

正しいのし紙やマナーを知り、大切な方に喜んでいただける贈り物を贈りましょう。

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