1月もお正月気分が抜けた頃になると、お店などに「ハッピーバレンタイン」の文字が増えますよね。
このような季節の言葉を見ると、もうそんな時期か…と思うのは私だけでしょうか。
私は高校が女子高だったので、バレンタイン前日に大量にクッキーや生チョコを作ってタッパーに詰めて、バレンタイン当日は友達と交換しあった思い出があります。
そんな「ハッピーバレンタイン」という言葉ですが、きちんと意味を考えたことはありますか?
直訳をしてみても「幸せなバレンタイン」となり、一見あまり意味は無いように思えてしまいます。
バレンタインはもともと外国の風習なので、ヒントは英語にありそうですね。
そんなハッピーバレンタインという言葉の意味を、由来や使い方も踏まえてチェックしてみましょう。
ハッピーバレンタインの意味とは?
ハッピーバレンタインは英語表記にすると「Happy Valentine」となります。
実際に使われる英語だと「Happy Valentine’s Day」となり、その直訳は「幸せなバレンタインの日」となります。
同じように「ハッピー」を使うものには、「ハッピーバースデー」や「ハッピーハロウィン」「ハッピーニューイヤー」などがあります。
「ハッピーバースデー」や「ハッピーニューイヤー」は「おめでとう」という意味が含まれますが、「ハッピーバレンタイン」は「ハッピーハロウィン」と似たニュアンスとなります。
つまり、あまり深い意味はなく、バレンタインのときに使われる挨拶といった意味です。
日本で実際に「ハッピーバレンタイン!」と言われる事は少ないですが、言われた時は「挨拶されたんだな」と受け取って「ハッピーバレンタイン!」と返すのがちょうどいいです。
ハッピーバレンタインの意味の違いと由来
日本では季節のイベントとして定着しているバレンタインですが、そもそもなんでそのようなイベントが生まれたのか、あなたはご存知でしょうか?
また日本のバレンタインは世界でも独自の発展をしています。
バレンタインデー自体の由来と、日本と海外のバレンタインデーの意味や風習の違いを比べてみましょう。
そもそもバレンタインって何?
もともとバレンタインとは、3世紀とはるか昔のローマ帝国時代にいたキリスト教司祭のウァレンティヌスという人が由来となっています。
ウァレンティヌス司祭がいた時代のローマ皇帝は、若者を戦場に送るとき、家族や恋人と離れたくない、という思いを若者が持たないよう、結婚を禁止していました。
家族や恋人を作ることも出来ないまま戦場に向かわなければならない若者を気の毒に思ったキリスト教司祭のウァレンティヌスは、内緒で若い兵士の結婚式を行っていました。
それを知った当時のローマ皇帝は、法律を守るようにウァレンティヌス司祭に命じましたが、その命令も守らなかったウァレンティヌス司祭は2月14日に処刑されてしまいます。
若者からしたら、法律を破ってまで自分たちの立場に立って結婚式をしてくれた司祭に感謝の気持ちを持つのは自然な流れですよね。
そのような背景から、ウァレンティヌス司祭は聖バレンタインという聖人として知られるようになり、処刑された日が定着したのがバレンタインデーの由来です。
ちなみにバレンタインデーが恋人たちのイベントになったのは14世紀からです。
日本のバレンタインデーは独自の文化を遂げている
バレンタインデーはローマが発祥のイベントですが、現在日本で広く知られている、女性から男性にチョコを送るという風習は日本独自のものです。
そもそも日本にバレンタインデーという風習が伝わったのは第二次世界大戦後ですが、当初は化粧品や衣服などもプレゼントされており、今と同じ意味はありませんでした。
チョコレートを送るようになったのは昭和30年代あたりが境目となっており、そのきっかけは某お菓子メーカーがチョコレートの販売促進を目的としたことです。
1970年代には日本チョコレート・ココア協会によって、2月14日が「チョコレートの日」に制定されました。
商業目的だったものが国全体のイベントになるのは少しロマンに欠けますが、個人的にはとても面白いなと思います。
広告の影響って大きいですよね。
また「義理チョコ」や「友チョコ」など、贈るプレゼントのカテゴリーがあるのも日本ならではです。
チョコを貰えない人がかわいそう、お世話になっている人に感謝を込めて渡したい、という意味もある風習はとても日本人らしいなと思います。
海外のバレンタインデー
バレンタインは海外発祥なので、海外の方が「ハッピーバレンタイン」という言葉を使う頻度は多いかと思います。
そんな海外のバレンタインデーは日本と同様に恋人のイベントとして広く浸透していますが、日本と違い男性から女性にプレゼントを送る日です。
以前香港に旅行に行った際、バレンタインとちょうど時期が被ったのですが、道路上で生花や光る花を売っている人がたくさんいて、それを買っているのもほとんど男性でした。
実際に「ハッピーバレンタイン!」と伝え合っているカップルや、大きな花束を持って幸せそうに歩いているカップルを見て、こちらも幸せな気持ちになったことを覚えています。
海外ではプレゼントとあわせてメッセージカードを送る風習がある国も多いようです。
花束を添えたメッセージカードをもらえるなんて、とてもロマンチックですよね。
まさに恋人たちのためにあるといっても過言ではないかと思います。
そのようなプレゼントを渡すときに「ハッピーバレンタイン!」と相手に伝えながら渡すことが多いのでしょう。
ハッピーバレンタインの正しい意味と使い方とは?
「ハッピーバレンタイン」という言葉自体は深い意味はなく、軽い挨拶として使われることがほとんどなことがわかりました。
では実際に「ハッピーバレンタイン!」と言われたらどう返すのが正しい使い方なのでしょうか?
日本にいるとあまり機会はないとは思いますが、外資系の企業とやり取りをしていたり、日常的に英語を使う企業で働いていたりするとそのような場面も出てくるかもしれません。
その場合、こちらもあまり重く意味を捉えずに返事をするのがいい使い方かと思います。
Happy Valentine’s day to you too!
Thank you, too!
Wish your Happy Valentine’s Day.
「ハッピーバレンタイン!」と返してもいいですが、「ありがとう、あなたもね!」といった意味を持つ返答ができるとかっこいいですね!
正しい意味と使い方を知ることで、よりバレンタインを楽しむことも出来るでしょう。
まとめ
- ハッピーバレンタインという言葉に深い意味はない
- 日本と海外ではバレンタインの風習が違う
- ハッピーバレンタインと言われたら挨拶を返すような軽い気持ちで返事をする
当たり前のイベントとなっているがゆえに、あまり深く意味を考えたことが無いバレンタインデーも、歴史や文化の違いを考えてみると見方が変わるのではないでしょうか。
是非今年のバレンタインデーには、あなたから「ハッピーバレンタイン!」と色んな人に感謝の意味を伝えてみていただければと思います。
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