水回りのトラブルで、圧倒的な知名度を誇ると言えば「クラシアン」という会社ですよね。
CMの効果もあり、広く知れ渡っているのではないでしょうか。
そんなクラシアンには「クラシアンの罠」と言われる話があるのもご存じですか?
CMイメージソングのインパクトで、良いイメージばかりが先行してしまいます。
ですが、実際に修理を依頼すると、そこにはたくさんクラシアンの罠があるというのです。
普段あまり関わらないトラブルだけに、そのクラシアンの罠にハマってしまう人が続出とのこと。
いったいどのようなことが「クラシアンの罠」と言われているのでしょうか。
また、なぜそのような言われ方をするようになってしまったのでしょうか。
とても気になりますよね。
今回は、そのような数ある「クラシアンの罠」についてまとめてみました。
クラシアンの罠とぼったくりの見積もり

「水道の水漏れ5,000円、パイプの詰まり8,000円、早くて安くて安心よ」とインパクトのあるフレーズ。
これは、クラシアンのキャッチフレーズですね。
水回りの工事というのは、一般人には相場がわかりにくい上に、やたらと高そうなイメージがあります。
そうした先入観があるせいか、クラシアンのキャッチフレーズは、とても安く感じてしまいます。
水回りのトラブルは、いざ遭ってしまうと、とても焦ってしまいますよね。
クラシアンは24時間対応ということもあり、一刻も早く直したい人にとっては、とても助かる存在です。
しかも、電話をしてから1時間程度で駆けつけてくれるというアピールもしているので、依頼する人も多いでしょう。
ですが、実際に頼んでみると、そこにはクラシアンの罠が多数あるのです。
見積もりが無料とあるので、気軽に頼んでみたところ、ぼったくりかと思えるような金額になるとのこと。
しかも、夜間や早朝は割増料金まであり、その時間帯は公開されていないというのです。
こちらは、CMのイメージで安く直せると思っているのに、100,000円近い見積もりを出されたらびっくりされてしまいます。
このような、ぼったくりとも言えるクラシアンの罠。
CMとは大違いですよね。
クラシアンの罠とも言えるぼったくりのような見積もりを、焦っているときに提示されたらどうでしょうか。
早く直って欲しい気持ちと、断りにくい気持ちから、仕方なく了承してしまった人も多いでしょう。
不本意な気持ちが大きいことから、ぼったくり感も大きくなってしまうのです。
クラシアンの罠にハマると高い工事になる

では、どうしてクラシアンの罠と言えるほど、見積もりが高くなってしまうのでしょうか。
まず、金額が高い原因となるのは、とてつもない宣伝広告費がかかっているからです。
今でこそ、さほど見かけなくなったクラシアンのCMですが、一時期は頻繁に流れていました。
ですから、今でも皆の頭の中に「水道の水漏れ~♪」といったフレーズが残っているわけです。
あの宣伝広告費に、いったいどのくらいの金額をかけていたのでしょうかね。
そして、その宣伝広告費は、どこから回収しなければいけないのでしょうか。
もう、おわかりですよね。
それから、クラシアンは24時間対応してくれます。
24時間対応するとなると、いつでも誰かを待機させておかなければなりません。
そこにも人件費がかかることになります。
そして、クラシアンは出張費を無料としています。
本来そこにかかる費用を、成約率から算出した必要数を出し、成約する人に払ってもらうような考え方なのです。
これもクラシアンの罠で、金額が高い原因となっています。
クラシアンの料金体制が、ポイント制になっているというのも大きな理由です。
ポイント制や歩合制なので、作業項目がひとつ増えるごとに、累積で作業料金が加算されていく仕組みなのです。
見積もりに、不必要と思える作業の項目が多いのは、こうしたことからなのです。
そして、クラシアンはフランチャイズであることから、本体の会社にマージンを支払う必要があります。
実際に作業する業者は、規模の小さい業者が多いのです。
小さな業者が、各ある多数のメーカー部品の在庫を持っていると思いますか?
見積もりで本体部品交換が多く、しかもその金額が高いというのも、そのようなことに原因があります。
「この部品だったらすぐあるので、交換すればすぐ直せますよ」と、説明される理由がこれです。
こうして、高い本体ごと交換させて、早く作業を終わらせるということが、クラシアンの罠なのです。
クラシアンの罠にハマった人の口コミ

クラシアンで検索すると、数々の口コミが載っています。
びっくりするような話も多いです。
では、実際にクラシアンの罠にハマってしまった人の口コミをいくつか見てみましょう。
提示された金額がさらに高額になってしまった
当初は部品代と基本料金の20,000円ほどで済むはずだったとのこと。
そのくらいなら仕方ないと思い、修理を依頼したそうです。
いざ修理をするとまったく改善せず、今度は別の場所に不具合があると言い出したそうです。
そちらの修理が、なんと100,000円もかかるとのこと。
最初からそう言われれば、他の業者に頼んだのにと思いながらも、そのまま受け入れたそうです。
納得はできなかったけれど「もうクラシアンは呼ばない」ということで、自分に折り合いをつけたそうです。
トイレタンクの中も見ないクラシアン
トイレの水が流れっぱなしで焦ってしまったらしく、家族に相談する前にクラシアンに電話をしたそうです。
幸いすぐに来てくれたらしいのですが、家にはひとりだけだったので不安だったそうです。
「これはタンク内の部品を全部取り替えないとダメですね」と言われて、さらに焦ってしまったとのこと。
どうしようかと悩んでいるときに、家族が帰宅しておもむろにタンクの中を見たそうです。
そして、タンクの中に手を入れると、ブルーレットの欠片が弁に挟まっていただけだとわかりました。
当然、それを取り除いたら、何事もなかったかのように、元通りになったそうです。
大家さんに相談していなかったら
借りていたアパートのトイレが壊れてしまったときのことの話だそうです。
焦っていたこともあり、すぐに頭に浮かんだクラシアンに電話して来てもらったらしいです。
一通り見てもらって、見積もりを出してもらうことに。
そこにかいてあった金額は、なんと35,000円とのこと。
いくらなんでも高すぎると思い、夜で迷惑かと思ったそうですが、大家さんに電話して相談したそうです。
案の定、大家さんは「高すぎるし、こちらで手配するのですぐ断って下さい」とのことでした。
その後、大家さんが手配した業者で直してもらいましたが、大家さんが負担した工事費は3,000円だったとのことです。
夜遅くても、大家さんに電話して本当に良かったとのことでした。
クラシアンで働いたことのある人の口コミ
クラシアンの方針が思った以上に利益主義で、修理だけで終わらせると、帰社したときにかなり嫌味を言われるそうです。
なるべく、新品への交換や大規模な工事に繋がるように誘導しろと、常々言われていたそうです。
ほとんど押し売りと思えるようなことを強要されたために、嫌になって転職したとのことです。
相場がわかりにくい水回り
クラシアンの罠にハマってしまう理由のひとつに、相場がわからないというのもあると思います。
口コミでも、相場がわからなかったために受け入れてしまったケースが多々あります。
それに、水回りのトラブルは緊急性があることが多いため、依頼者は焦っている場合が多いです。
そうした心理状態から、ますますクラシアンの罠にハマってしまうのだと思います。
では、どうしたらそのような「クラシアンの罠」にハマらないで済むのか。
それには、とりあえず冷静になることです。
水回りの設備には、必ず「止水栓」というものがあります。
水を止めてしまうのが、一番の方法です。
まずは、止水栓を閉めて水を止めてから、業者を選別していきましょう。
止水栓というのは、設備についているものと、屋外にある大元のものがあります。
設備についている止水栓は、トイレでしたらマイナスドライバーで回すタイプのものが近くにあります。
洗面所やキッチンでしたら、シンク下のところにハンドルタイプの止水栓があります。
両方とも、右に回せば止まります。
これでも対処できないようでしたら、屋内に引き込んでいる水道を止めてしまいましょう。
屋外に、検針用の水道メーターボックスがあると思います。
マンションでしたら、メーターボックスの中にあります。
一軒家でしたら、メーターボックスの隣に止水栓があります。
そのハンドルを右に回せば、大元から止めることができます。
無事に水を止めたら、次は業者の選別です。
普段から水道業者にお付き合いがあったり、新築でお世話になった水道業者がいる場合などは、そちらに相談しましょう。
賃貸の場合は、管理会社や大家さんに相談しましょう。
もし、それ以外で困った場合には、地域の水道局へ電話すれば紹介してくれます。
そこで紹介してくれる業者は、市町村の指定業者なので比較的良心的な業者だと言えます。
なぜなら、あまりにもいい加減な仕事をすると、指定業者から外されてしまうからです。
それに、工事や修理の実績が豊富な業者が多いので、クラシアンに依頼するより安心と言えます。
止水栓を閉めて水が止まってしまえば、そこまで焦る必要もなくなります。
そのような落ち着いた状況を作ってから、納得できる業者に依頼すると良いでしょう。
クラシアンの罠にハマらないよう、とにかく冷静になることが大切です。
急がないなら相見積という手も
止水栓を止めて落ち着いたのであれば、クラシアンと別の業者で相見積を取るという手もあります。
クラシアンは点検・見積もりのみであれば無料であることが多いので、具体的にいくらかかるのか見積もってもらいましょう。
その値段で納得できるのであればそのまま修理を頼み、やはり高いのでは?と感じる場合には別の業者でも見積もりしてもらうのです。
こちらも点検・見積もりであれば無料の場合がほとんどです。
ちなみに、ホームページを見ると料金は以下のように表示されていました。
クラシアン | 水道1番館 | 水110番 | |
水漏れ対応 (パッキンの交換など) | 8800円〜 | 5500円〜 | 8800円〜 |
つまり対応 | 8800円〜 | 8800円〜 | 8800円〜 |
作業代行 (蛇口取り付けなど) | 表記なし | 13200円〜 | 表記なし |
排水管清掃 | 30250円〜 | 表記なし | 表記なし |
クラシアンよりも安いならば、水道1番館で修理してもらってはいかがでしょうか?

まとめ

- クラシアンの罠は、会社の方針や料金体制から来るもの
- 水回りのトラブルは、焦らずに対応する
- トラブルになったときには、まずは水を止めてから対処する
クラシアンの罠が、どのような理由から成り立っているのかが、よくわかっていただけたと思います。
クラシアンは24時間対応してくれ、良い口コミもあるのは事実です。
しかし、決してCMのフレーズを鵜呑(うの)みにせず、冷静な対処を心がけてください。
そうすれば、クラシアンの罠にハマることもないでしょう。
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